「またトイレに行きたい・・・」こんなことが頻繁にありませんか?

冬も本番。毎日とても寒い日が続いています。身体も芯から冷えきって、普段に比べるとどうしてもトイレが近くなりがちですが、これはよくあること。少し心配してほしいのは、季節を問わず、日ごろから突然尿意を覚えて、ついさっきトイレに行ったばかりなのに、また時間を待たずして行くことの多い方。人にもよりますが、この中には時にはトイレに間に合わず漏らしてしまう、ということもあるようです。あなたには、そんな症状はありませんか??もしかすると、「過活動膀胱」かもしれません。

【過活動膀胱とは??】

過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す病気のこと。実際には、どんな症状があるのでしょうか?

1.急な尿意!漏れそうで我慢できない!(尿意切迫感)

 

2.トイレが近い!夜中に何度もトイレに起きる!

人がトイレへ行く回数は、日中で5~7回、寝ている間は0回が正常と言われています。
日中8回以上トイレに行き、夜間も1回以上おしっこのために起きるようなら、それは頻尿(夜間頻尿)と言えます。

3.急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できずに漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁/尿漏れ)

こちら症状の参考にさせていただいたのは、こちらのサイトです。出典元→http://www.hainyou.com/w/oab/

【患者さんは年齢に伴って増えていく傾向にあります。】

【気になる原因。どうして私にそんな症状があるの??】

過活動膀胱には、大きく分けて二つの原因がると言われています。脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経のトラブルで起こる「神経因性」、もう一つはそれ以外が原因で起こる「非神経因性」のものなんだそう。

(1)神経因性過活動膀胱(神経のトラブルが原因)

脳血管障害(脳卒中や脳梗塞など)やパーキンソン病、脊髄を損傷したときの後遺症などによる、脳と膀胱および尿道の筋肉をつなぐ神経のトラブルが原因となるタイプです。適切なタイミングで膀胱を締めたり緩めたりできないため、過活動膀胱の症状が起こります。

(2)非神経因性過活動膀胱(神経トラブルとは関係ない原因)

・骨盤底筋のトラブル

女性の場合、個人差はありますが、加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることがあります。そのため、過活動膀胱が起こります。

・骨盤底筋以外の原因

何らかの原因で膀胱の神経が過敏にはたらいてしまう場合。原因が特定できないことも多く、いくつかの原因が複雑にからみあっているとも考えられています。

【過活動膀胱かも?と思ったらどうすれば良いのでしょうか。】

過活動膀胱のは問診でほぼ診断がつく病気の一つ。ですが、膀胱炎や結石、膀胱がんといった、過活動膀胱と似た症状を引き起こす病気もあるため、自己判断は危険です。泌尿器科を受診し、尿検査や血液検査を受けるのが一般的です。少しでも不安だなぁと感じる点があれば、早めに医療機関を受診するべきなんだそうです。

治療は「行動療法」と「薬物療法」から成り立っています。

・「行動療法」

水分を摂り過ぎている場合は減らすように指導されます。(1日の水分量の目安は、1.5リットルから2.0リットルと言われています。)肥満や便秘がある方にはそれらを解消する指導、できるだけ禁煙を心がけるべきだという指導もされるようです。

おしっこが溜まってすぐにトイレに行くのではなく、少し我慢するクセをつけさせたり、肛門周辺の筋肉を収縮弛緩させる訓練、骨盤底筋の鍛え方やその体操なども効果が期待できるものなんだそう。

・「薬物療法」


一般的には膀胱の収縮を抑えるお薬が処方されます。

いかがでしたか?昔に比べて患者さんの数はどんどん多くなってきていることが知られています。なかなか言い出しにくいことだと思いますが、恥ずかしがらず、ぜひ泌尿器科へ受診、相談してみてくださいね。

今回は、「過活動膀胱」についてご紹介しました。

 

 

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