みなさんは「顎関節症」という病気をご存知でしょうか?聞いたことはあるけれど、どんな病気かまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。知人が、最近突如「あごを動かすと音がする」というので、歯医者さんに行くことをすすめると、この顎関節症であることが判明しました。
今回は、「顎関節症」について詳しくご紹介していきます。
【「顎関節症」とは?どんな症状のことを言うのでしょうか。】
顎関節症とは、あごの関節に何らかの問題が生じ、「あごが痛い」、「口を開けない」、「あごを動かすごとにカクカクと音がする」といった症状がみられる病気とされてます。顎に何かしらトラブルを持つ人というのは実は思っている以上に多いことがわかっていて、人口の70~80%ともいわれているそうです。男女に差はないと言われていますが、実際気にして受診する方は若い女性、中高年の女性が多いんだそうです。
気づくと何か変!!と思って受診される人がほとんどのようで、知人のように、「あごを動かすごとにカクカクいう」といった症状、「あごが痛い」、「口が開きにくくなった」などの症状があるようです。自然に治る人もいるようですが、悪化する前に歯医者さんに行くのがオススメです。
【たかがあご。されどあご。】
あごの違和感や痛みだけに留まってくれればまだ良いのですが、それだけでは済まされないこともあるようです。場合によっては、
・首や肩のコリ・痛み、手足のしびれ
・頭痛やめまい、耳鳴りなど
など、その症状が全身に及びます。
【顎関節になる原因はあるの?予防策は?】
では実際にどんな人が額関越症になりやすいのか見ていきます。イメージだけで言うと、口を大きく開きすぎたんじゃ・・・なんて考えてしまいますが、実際は次のような原因が挙げられます。
・噛み合わせが悪い(歯並びが悪い)
こちらが最も多い原因で、普段から噛み合わせが悪いと指摘されている方は注意が必要なんですね。
・片側で噛む癖がある。
噛み合わせにもつながってくる原因ですが、左右のどちらか一方だけで食べものを噛んだりといった癖や習慣があると、やはり顎の関節や筋肉にアンバランスな力が加わり、結果的に負担が生じて顎関節症を発症させる引き金になるといわれます。口の中でかんでも無くならない、ガムなどがとてもわかりやすいそうで、多くの方が同じ方の奥歯でずっと噛んでいるそう。気づいたら反対に、という心がけだけでもかなり改善されそうです。
・食いしばりや歯ぎしり
その多くは睡眠中に行われることが多いので、無意識的になされています。これらの原因の主となるものは「ストレス」。仕事のストレス、家庭のストレス、対人関係・・・。溜め込みすぎず、一つ一つ手放していけるような心を身に付けたいものですね。
【どうやって治すの?自分でもできる?】
日頃の癖の積み重ねでおこっている症状でもあり、できるだけバランスよく、左右の歯を使っていく必要はあるのだと言います。どんな治療法があるのでしょう。
・マウスピースの使用・・・寝ている時の歯ぎしりを防ぎます。歯医者さんに行くと自分の歯型を使って専用マウスピースを作ってもらえます。
・筋力トレーニングなどのリハビリやマッサージによる治療
・シップなどの薬などを使った治療
・習慣や癖などの生活スタイルの改善
今回は、気になる顎の痛みの正体「顎関節症」についてお話しました。
この記事が気に入ったらいいね!