よく耳にする、「骨粗鬆症」。症状を訴える人の割合は年齢が上がるほど高くなり、実に50歳以上の女性の3人に1人が骨粗鬆症にかかっていると言われています。更年期を過ぎた多くの女性にとって、骨粗鬆症は身近な病気ひとつなのです。
【これって、骨粗鬆症?気づく原因はあるのでしょうか。】
出典:http://www.jyoseinomikata.jp/osteoporosis/index.html
よく耳にはするけれど、具体的にどんな症状が出たら気をつけた方がいいのかご存知の方は少ないのではないでしょうか。以下のチェック項目に当てはまらないかどうか一緒に確かめてみましょう。
・以前よりも背が低くなった
・背中や腰に痛みを感じることが多い
・背中や腰が曲がっている
これらの中でひとつでも当てはまると、骨粗鬆症の可能性があると言われています。早めに医療機関での診察をオススメします。
また日常生活での症状の表れ方もあります。
・重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛む
・すぐに息切れする
・食事量は少ないにも関わらず、お腹がすぐいっぱいになる
【骨粗鬆症の3つの原因】
1.加齢
女性の場合、骨密度は18歳でピークを迎えます。そののち40歳代半ばまでは、ほぼ一定。50歳前後から低下していきます。
加齢によって骨密度が低下するのは、腸管でのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由が。骨粗しょう症は特に女性に多い病気で、患者さんの80%以上が女性。閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下すると、急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べて早く骨密度が低くなってしまいます。
2.食べ物
ダイエットによる栄養不足は、骨粗しょう症の原因になります。とくに成長期は丈夫な骨をつくり、骨にカルシウムを貯蓄する大事な時期なのですが、メディアに誘導された極端なダイエットによって、将来の骨密度に悪影響を及ぼしているとされています。
3.運動不足
家にこもりがちで運動量が少ない人は、注意が必要です。骨は負荷がかかるほど、骨をつくる細胞が活発になりますので(骨芽細胞が活性化)、外出する機会が少なかったり体を動かす習慣がない人は骨が衰えやすいのです(砕骨細胞ばかりが働いている状態)。また、喫煙や過度な飲酒の習慣がある人は、骨粗しょう症のリスクが高くなるとされています。
加齢は誰もが避けられない原因ではありますが、食事・運動など生活習慣に関わる要因は自分の意思で改善することができます。骨粗しょう症予防のために、今からできることをはじめましょう。
今回は、女性の3人に1人がかかるという「骨粗鬆症」についてお話しました。
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