レプトスピラ症が集団発生!河川でのレジャーには注意が必要です!

みなさんは”レプトスピラ症”をご存知でしょうか?なかなか聞き慣れない言葉だとは思いますが、現在、沖縄県で注意喚起がなされている感染症で治療しない場合には死に至ることもあるのだそう。

今回は、そんな”レプトスピラ症”についてご紹介します。具体的にどんなことに気をつければ良いのでしょうか?

《 レプトスピラ症って何? 》

原 因:病原性レプトスピラ(学名:Leptospira interrogans)。細菌。
潜伏期間:3~14日 主な症状:頭痛、発熱(38°C以上)、筋肉痛・関節痛、結膜充血。
重症になると、腎機能障害、黄疸などの症状が現れ、治療しないと死に至ることもあります。
治 療:ペニシリンやストレプトマイシンなどの抗生物質が有効とされています。

保菌動物:病原性レプトスピラは、ネズミやマングースなど野生動物の腎臓に潜んでおり、尿中に菌が排せつされます。
感染経路:病原性レプトスピラを保有している保菌動物の尿で汚染された土壌や水と接触する際に、皮膚の傷、鼻や目の粘膜を通して感染します。ヒトからヒトへの感染はありません。

《 患者の多くが河川でのレジャー等の際に感染した模様 》


患者で最も多いのが、観光ガイドやカヤックインストラクターなど河川でのレジャー産業に従事する人たちであるそう。このように水辺のレジャーを介した感染が増加しており、注目されている。例年6~10月にかけてレプトスピラ症患者の増加がみられ、河川に行った8~12 日後に発熱、筋肉痛及び結膜充血等を発症し、レプトスピラ症と診断されていることが判明しています。

レプトスピラ症の原因菌は、ネズミやマングース等の野生動物の体内に潜んでいて、尿中に同菌を排出することから土壌や河川を汚染することがあるんだそう。特に雨降り後の河川では、汚染された土壌が流れ込むため注意が必要となります。

《 レプトスピラ症の予防策は? 》

”皮膚に傷がある場合は、河川での遊泳を控える。”これに尽きるそう。
ただし、そうでない場合にでも粘膜からの感染があるため、油断は禁物です。

《 もしもの時は・・・ 》


河川での遊泳や レジャーの後、2週間以内に突然の頭痛、発熱、筋肉痛の症状がでたら、すぐに医療機関を受診し、河川に行ったことを伝えること、これもとても重要です。

《 海外での流行状況 》

現在、レプトスピラ症の流行は全世界的に起こっており、最近報告された事例だけでも、ブラジル、ニカラグアなどの中南米、フィリピン、タイなどの東南アジア、熱帯、亜熱帯の国々での大流行があげられます。特にタイでは毎年数千人規模の大流行が続いており、早急な対策が求められているのだと言います。これらの地域に行かれる方は、”河川には入らない”という知識を持っておいたほうが良さそうです。

また、海外渡航者は年々増加していて、これに伴いこれら流行地域からのレプトスピラ症の輸入感染例が報告されるようになったんだそう。また、海外からの家畜、ペットなどの動物の輸入を介してレプトスピラが持ち込まれることも予想され、今後、輸入感染症としてのレプトスピラ症にも注目していく必要があると言えそうです。

出典:http://idsc.nih.go.jp

沖縄県保健医療部健康長寿課

今回は、沖縄県で集団発生している”レプトスピラ症”についてご紹介しました。

 

 

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