ある日突然、聴こえなくなる。“いつ、誰がなってもおかしくない病気”突発性難聴についてお話しします。

最近、耳が聞こえにくいような気がすると感じている方、身近な方でそう言われている方はいらっしゃいませんか?もし、耳が聞こえにくい状態が長い間続いているのであれば、それは「突発性難聴」かもしれません。

突発性難聴とは突然、何の前触れもなく片方の耳が聞こえにくくなる病気のこと。厚生省の研究班による調査によると、その数は急増、2014年時点で年間4万人にも上るといわれています。

《 何の前触れもなく起こるということ 》

私の知人のケースでいうと、プールから上がったときに、いつもはない違和感を耳に感じたんだそう。”水が入ったのかな?時間が経てば治るだろう。”こんな軽い気持ちでいたそうです。ですが、それから2〜3日経っても、耳に水が入ったような感覚が治りません。聞こえにくい状態が悪化していくような感じを覚え、そこで初めて耳鼻科を受診。

《 医師からの言葉。”もっと早く来てほしかった” 》

大切なのは、発症から治療を始めるまでの時間(日数)だそう。つまり、突発性難聴が完治するかどうかの大きなカギになるのが、治療を始めるまでの時間。発症から48時間以内に治療を開始した場合、難聴が改善する可能性が高く、治療を始めるまでに一週間経つと、多くの場合、改善が困難となるんだそう。

《 耳に違和感があれば、何の用事をおいてでもすぐに耳鼻科へ! 》


耳鼻科に行くと聴力検査をはじめとし、めまいの検査などを受けることになるそうです。突発性難聴と診断されは、注射や点滴、薬の服用が必要となります。そしてその後は、安静にすること。治療のために入院する方もいるくらいですので、安静は大切なんだそうです。

《 どうして私が? 》

発症した方の多くがこう思われています。しかしこの突発性難聴、発症する原因が未だ明らかになっていません。発症する年齢は40歳から50歳が多いようですが、それにもばらつきがあり、お子さんでも、お年寄りでも発症します。

つまり、”いつ、誰がなってもおかしくない病気”と言えます。原因がわからないので、防止しようにも方法がありません。ですので、気をつけたいのが、少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐに耳鼻科に受診しに行くこと。これがポイントです。

今回は、誰でもなり得る耳の病「突発性難聴」についてお話ししました。

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

この記事が気に入ったらいいね!

Share